株式会社セゾン情報システムズ
家事が終わった後、自宅で仕事がしたいという時にSplashtopを利用
クレジットカード等の金融業や、流通・小売業を中心とする企業のシステム開発、パッケージ製品の「HULFT」シリーズを活用したデータ連携事業などを行っている株式会社セゾン情報システムズ様では、これまで、社外から社内システムにセキュアにアクセスできる環境の整備を様々な観点から行ってきました。
そのポイントとなるのが、社外で仕事を行う場合でも、高いセキュリティレベルをクリアしつつ、実務レベルに耐えうるような利便性とパフォーマンスの良さを確保することでした。しかし、セキュリティを高めることにより、実際に使う際の利便性が損なわれてしまったり、高いパフォーマンスを実現しようとすると、コストがかかりすぎる、という大きな壁にぶつかっていました。その時に出会ったのがSplashtopです。
- ・効率のいいツールを探した末、Splashtopに行きつく
- ・セキュリティ機能がオプションとして選べる強み
- ・セキュリティが担保されているクラウドサービス
- ・時間と場所を選ばない働き方の実現
- ・テレワークの制度が開始されてから申し込みが殺到
- ・社員の働き方に対する意識の大きな変化
- ・担当業務は?
- ・ユーザーが利用するまでのフローは?
- ・テレワーク希望のユーザーが増えている
- ・社内のニーズを確認
- ・社内資産の保護とBYOD端末の不正利用の防止
- ・OSを問わず処理が速い
- ・独自マニュアルを作成して配布するだけ
- ・ユーザー数は増えている
- ・さまざまな環境でも切断されない強い接続性
- ・自宅で仕事がしたいという時にSplashtopを利用
- ・家事の中で空いた時間や子供が寝た時、自由に仕事
- ・子供も自然と静かに
- ・会社の環境とまったく同じような状況で仕事
- ・家庭用回線で問題なく
株式会社セゾン情報システムズ様では、これらの課題を解決し、多様な働き方に柔軟に対応できるツールとして、2017年4月から「Splashtop Business」を導入しています。まずはSplashtopの導入をリードした情報システム部 部長の高橋秀治様にSplashtop導入の背景や、利用までのステップ、導入後の効果などについて伺いました。
株式会社セゾン情報システムズ
情報システム部 部長 高橋秀治様
効率のいいツールを探した末、Splashtopに行きつく
Splashtop導入の背景は?
当社では、以前から外出時に社外でも業務を行うことができるような環境を整えており、当初は、Splashtopとは異なるリモートデスクトップやVPNを使用していました。しかし、使い勝手に課題があり、セキュリティを担保しながら、社外でも効率よく業務を行うことができるツールを探していた際に、Splashtopを知りました。
営業のように社外で動き回っている機動力の高い社員から開発部隊やバックオフィスの社員まで、様々な業務を行っている人が、安全な環境で社内にいるときと同じ業務を行うことができる環境を整えたかったのです。他に、VDIも検証しましたが、限られたコストの中では、当社が満足するようなパフォーマンスが得られませんでした。
セキュリティ機能がオプションとして選べる強み
導入にあたってクリアしておきたかったことは?
当社の事業は、主に「カード金融業界向けシステム構築」、「流通小売業界向けシステム構築」、「HULFTパッケージビジネス」の3 つの事業分野で構成されています。いずれの事業においても、セキュリティを非常に考慮しています。これらの業務に携わっている当社の社員が、社外で日常的に使用するシステムですから、当然、使い勝手を維持しながら、高いセキュリティを担保しなければなりません。
例えば、外出時に画面がブラックアウトしない、セッションがタイムアウトしない、外出時に自分のパソコンを、他の人に見られないようにするなど、クリアしたい点は多数ありました。いずれも、スプラッシュトップに相談しながら、導入前までに実現させることができました。Splashtopは、一般的に必要とされているセキュリティの機能が、オプションとして選べるようになっていることも強みだと思います。
セキュリティが担保されているクラウドサービス
クラウドサービスに対するセキュリティ上の懸念点は?
Splashtopはセキュリティが担保されているクラウドサービスです。画面を他の端末に飛ばすという方法ですから、データはクラウド上には残りませんので、クラウドサービスだからといって心配な点は特にありませんでした。私たちにとって一番利便性がいい点は、セキュリティが担保されているクラウドサービスという点でした。スプラッシュトップのホームページに、セキュリティ機能がわかりやすく説明されているため、導入について社内で説明した際にも、セキュリティの高さは十分に理解されました。
時間と場所を選ばない働き方の実現
導入後の利用シーンは?
出張時、通勤時など、時間と場所を選ばないような働き方ができるので、どこでも仕事ができるようになりました。メールは頻繁に使っており、資料の手直しも、出社する事なく、簡単にできます。バックオフィス系の仕事や開発の仕事、外出中の営業の仕事など、時間と場所を選ばない働き方ができるため、いろいろなシーンで使われています。
テレワークの制度が開始されてから申し込みが殺到
テレワークでの利用は?
2017年4月から会社の制度が変わって、在宅勤務やモバイルワークができるようになったこともあり、現在は多くの人が使っています。Splashtopは、ユーザーの申請に基づいて利用できる仕組みになっているのですが、テレワークの制度が開始されてから申し込みが殺到している状況で、私たちとしては嬉しい悲鳴でもあります。また、社員各自の端末を利用するBYODを採用していますので、会社が端末を貸与する必要がないという点も非常に良いです。
社員の働き方に対する意識の大きな変化
導入効果は?
2017年4月から制度が変わり、会社からの「時間と場所を選ばずに働いて良いです」というメッセージが発信されたことで、社員の働き方に対する意識も大きく変わりました。Splashtopの導入で環境も整い、相乗効果も大きかったです。効果は数字では表せないほど、非常に大きくなっていると思います。
次いで、情報システム部 磯部顕矩様に社内ユーザーの傾向などについて伺いしました。
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情報システム部 磯部顕矩様
担当業務は?
現行のシステム維持運用と新しいソリューションの導入を担当しています。Splashtopの導入に関しては、具体的には、社内のユーザーに対して、以前に利用していた別のリモートアクセスからSplashtopへの切り替えの案内や、新規ユーザーの申請等を担当しています。
ユーザーが利用するまでのフローは?
ユーザーに社内のワークフローでSplashtopの利用申請をしていただき、手続きを行うという流れです。使用するデバイスを許可し、利用できるようになっています。
テレワーク希望のユーザーが増えている
ユーザーの傾向は?
Splashtopは、OSを選ばずに利用できる点が大きなメリットの一つですが、現状ではWindowsの利用者が多いです。また、利用している部門では営業部門やお客様のシステムトラブル時に、リモートでアクセスしたいということで運用部門のユーザーが多いです。さらに最近では、テレワークで利用したいという理由で、部門や職種、性別を問わず、申請者は増えています。全社員数は666名(2017年3月末時点)ですが、現在のところ、合計で470名程度がSplashtopを利用しています。
次いで、情報システム部 片平啓太様にSplashtopへの移行にあたって工夫されたこと、利用にあたってユーザーへのトレーニングをどのようにされたかを伺いました。
株式会社セゾン情報システムズ
情報システム部 片平啓太様
社内のニーズを確認
Splashtopへの移行にあたって工夫したことは?
ユーザー全員が、以前に利用していたリモートアクセスツールからSplashtopに自動的に切り替えたのではなく、ユーザーにリモートアクセスツールの必要性を確認するアンケート調査を事前に行い、まずは、社内におけるニーズを確認しました。
引き続き利用したいというユーザーには、社内のPCにSplashtop のストリーマーをインストールするように案内し、その後ユーザーの招待をして利用開始の案内をするというように、3ステップで進めました。そして、移行期間として1ヵ月半を設け、その期間中は、以前に利用していたツールとSplashtopの両方にアクセスできるようにし、ある期日になったら、Splashtopだけになることをユーザーに案内しました。
社内資産の保護とBYOD端末の不正利用の防止
Splashtopの大量配布機能を採用した理由は?
Splashtopを採用した大きな理由のひとつが、「社内にある資産をBYOD端末に不正に持ち出されないようにする」ということでしたので、社員の決められた端末のみにアクセスできる環境を実現するために、大量配布の機能を採用しました。実際には、ユーザーがそれぞれのパソコンにインストールして、その後に、社内のパソコンとBYOD端末とを紐付けるという方法で導入しました。
OSを問わず処理が速い
Splashtopの印象は?
「速い」というのが一番の印象です。特にOSを問わず速いということです。社外から接続する端末は社内の業務で使っているPCですが、接続元になるPCは個人のBYOD端末ですから、OSもiOSやWindowsと様々であり、どのOSでもサクサク動くというのは非常にありがたくて一番印象的でした。
独自マニュアルを作成して配布するだけ
利用にあたってユーザーへのトレーニングは?
Splashtopを利用するための集合研修のようなことは特に行わずに、大きなトラブルもなく、利用できています。社内のプロキシ設定などを大量配布しているため、管理者設定の部分でユーザーが途中で変えられないように設定する必要がありましたが、独自のマニュアルを作成してユーザーに配布しています。
ユーザー数は増えている
現在の利用状況は?
情報システム部からは、セッションの記録を定期的に見ていますが、かなりのユーザーが使っていると思います。導入開始前に、ユーザーアンケートを行い、リモートデスクトップの必要性を確認した上で導入したため、本当に必要としているユーザーに使ってもらえているのだと思います。2017年4月からの社内制度の変更が、ユーザー数が拡大した要因にもなっています。
さまざまな環境でも切断されない強い接続性
Splashtopの今後に期待することは?
Splashtopに移行してから、タブレットPC やスマートフォンなどで、様々な環境で利用させていただいています。これからネットワーク環境が整ってない海外や、国内でもネットワーク状況が良くない場所で業務をするメンバーが増えていきます。そのような環境でも切断されにくく、切断されてもすぐに復旧してサクサク使えるような環境になると、より活用のシーンが広がるのではないかと考えています。
最後に、社内のテレワーク制度をいち早く活用し、Splashtopの導入により、在宅での勤務を取り入れ、業務の効率化を図っている経営推進部の横井 聖子様に、Splashtopのユーザーとしての意見を伺いました。
株式会社セゾン情報システムズ
経営推進部 横井聖子様
自宅で仕事がしたいという時にSplashtopを利用
Splashtopの利用シーンは?
私は、債権債務の管理などの経理業務と広報業務を担当しています。現在は時短勤務のため、他の社員よりも2 時間早く退社していますが、退社後、子供を迎えに行って家事が終わった後、自宅で仕事がしたいという時にSplashtopを利用しています。自宅では、主に経理の資料作成や広報資料の校閲作業、社内ポータルの管理作業等を行っています。
家事の中で空いた時間や子供が寝た時、自由に仕事
利用時間は?
Splashtopを使うことで、家事の中で空いた時間や子供が寝た時、また、朝方早く起きて仕事をすることもあります。その日のスケジュールによって自由に仕事をすることができるため、とても便利です。
子供も自然と静かに
自宅で仕事することの課題は?
最初は、私が自宅で仕事をするということに、子供が戸惑っていましたが、自宅で仕事をする様子を見て、徐々にその環境にも慣れてくれました。今では、私が仕事をしていると、子供もその姿を見て自然と静かになったり、隣でお絵かきを始めたりと、どんどんその環境に馴染んで、子供も自分一人で何かをすることができるようになりました。環境に慣れると子供もそれに柔軟に対応してくれます。
会社の環境とまったく同じような状況で仕事
自宅での使い勝手は?
私は、テンキー付のノートパソコンを利用しています。基本的に会社の環境とまったく同じような状況で仕事ができています。社内の経理システムにも、会社にいる時と同じようにアクセスでき、自宅でも経理業務を問題なく行うことができます。
家庭用回線で問題なく
自宅のパソコンへのSplashtopのインストールは?
テレワーク制度の申請後、仕事用のパソコンを購入しました。次にSplashtopを自宅のPCにインストールし、会社のPCにも入れるだけで簡単に利用することができるようになりました。インターネット回線は、もともと自宅にある一般的な家庭用の回線で、特に問題はありません。