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Windows11はリモートデスクトップ機能を搭載しており、リモートワークに活用できます。

リモートワークが一般化するなか、自宅から会社のPCにアクセスしたい、外出先から社内システムを利用したいという方も多いのではないでしょうか。

この記事では、Windows11でリモートデスクトップを活用する方法について詳しく解説します。

Windows11のリモートデスクトップとは

Windows11のリモートデスクトップは、インターネットを通じて離れた場所にあるPCを操作できる機能です。

この技術により、オフィスのPCを自宅や外出先から利用できるようになります。画面転送方式を採用しているため、接続先のPCに直接アクセスしているかのような操作感覚を得ることが可能です。

また、データは接続元の端末に残らないため、セキュリティ面でも優れています。

Windows11でリモートデスクトップを活用するメリット

リモートデスクトップは、柔軟な働き方を実現する強力なツールです。

ここでは、Windows11でリモートデスクトップを活用するメリットについて解説します。

最新のセキュリティ機能

Windows11のリモートデスクトップは、最新のセキュリティ機能を備えています。

多要素認証やデバイス健全性チェックなどの機能を備えているため、不正アクセスのリスクを軽減することが可能です。また、エンドツーエンドの暗号化により、データ転送時の安全性も確保されています。

これらの機能により、機密性の高い業務でも安心してリモートワークを実施できます。

スムーズに操作できるインターフェース

Windows11のリモートデスクトップは、直感的で使いやすいインターフェースを提供します。

高解像度ディスプレイにも対応し、マルチモニター環境でもスムーズに操作できます。また、ローカルリソースの共有機能により、プリンターやUSBデバイスなども簡単に利用可能です。

このようにWindows11のリモートデスクトップは、オフィスにいるかのような快適な作業環境を実現します。

複数の仮想デスクトップを管理

Windows11では、複数の仮想デスクトップを簡単に管理でき、業務内容や目的に応じて作業環境を切り替えることができます。

たとえば、一つのデスクトップで会計業務を行い、別のデスクトップでプロジェクト管理を行うといった使い方が可能です。

タスクビューを使えば、デスクトップ間の切り替えもスムーズに行えます。

クラウドとの統合

Windows11のリモートデスクトップは、Microsoft 365やAzureなどのクラウドサービスとシームレスに連携します。

OneDriveを使用したファイル同期やTeams経由のコミュニケーションなど、クラウドベースのツールを効果的に活用できます。

このようなクラウドとの統合機能により、場所を問わず生産性の高い業務環境の構築が可能です。

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Windows11でリモートデスクトップを設定する方法

リモートデスクトップの活用には、適切な設定が不可欠です。

ここでは、Windows11でリモートデスクトップを設定する方法について詳しく解説します。

システム要件の確認

Windows11でリモートデスクトップを利用するには、まずシステム要件の確認が必要です。

ホスト側のPCは、Windows11ProまたはEnterpriseエディションである必要があり、十分なRAMとCPU性能、安定したインターネット接続が求められます。

クライアント側は、WindowsやmacOS、iOS、Androidなどの多様なプラットフォームに対応しています。

リモートデスクトップの有効化手順

Windows11でリモートデスクトップを有効化するには、いくつかの手順を踏む必要があります。

リモートデスクトップの有効化手順は、以下の通りです。

  1. Windowsの設定を開く
  2. 「システム」>「リモートデスクトップ」を選択
  3. 「リモートデスクトップ」をオンにする
  4. 「ネットワークレベル認証でこのコンピューターに接続することを要求する」オプションを有効にする(推奨)
  5. ファイアウォールの設定を確認し、リモートデスクトップの通信を許可する

ネットワークレベル認証を有効にするとセキュリティが向上し、不正アクセスのリスクを軽減できます。

また、Windowsファイアウォールでリモートデスクトップの通信(通常はTCPポート3389)が許可されていることを確認することで、外部からの接続が可能になります。

ネットワーク設定とセキュリティ対策

リモートデスクトップを安全に利用するには、適切なネットワーク設定とセキュリティ対策が重要です。

まず、ルーターでポートフォワーディングを設定し、外部からのアクセスを可能にします。また、VPNを使用することで、より安全な接続を実現できます。さらに、強力なパスワードの使用や定期的な更新、多要素認証の導入など、基本的なセキュリティ対策も忘れずに実施しましょう。

ユーザーアカウントの設定と権限管理

リモートデスクトップを効果的に活用するには、適切なユーザーアカウントの設定と権限管理が不可欠です。

リモートデスクトップユーザーグループにユーザーを追加する際は、各ユーザーの権限を細かく設定したうえで必要最小限のアクセス権を付与します。

また、グループポリシーを使用してリモートデスクトップの使用ポリシーを一元管理することも効果的です。

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Windows11のリモートデスクトップ接続方法

適切な設定が完了したら、実際にリモートデスクトップを使用してみましょう。

ここでは、Windows11のリモートデスクトップ接続方法について解説します。

Windows11からの接続手順

Windows11からリモートデスクトップに接続する手順は以下の通りです。

  1. スタートメニューから「リモートデスクトップ接続」を検索し、起動する
  2. 接続先のコンピューター名またはIPアドレスを入力
  3. 「オプションの表示」をクリックし、必要に応じて詳細設定を行う
  4. 「接続」をクリック
  5. ユーザー名とパスワードを入力して接続を完了する

リモートデスクトップ接続を使用するには、接続先のPCがWindows11Proまたは上位エディションであり、リモートデスクトップが有効になっている必要があります。

初回接続時には証明書に関するエラーが表示される場合がありますが、「このコンピューターへの接続について今後確認しない」にチェックを入れて進めることができます。

また、セキュリティを向上させるために、ネットワークレベル認証(NLA)を要求するオプションを有効にしておくのが望ましいです。

他のデバイスからの接続

Windows11以外のデバイスからWindows11のリモートデスクトップに接続する場合は、各プラットフォーム向けの専用アプリを使用します。

iOS、Android、macOSなど、主要なオペレーティングシステム用のMicrosoft Remote Desktopアプリが公式に提供されています。

他デバイスからWindows11のリモートデスクトップに接続する手順は以下の通りです。

  1. 使用するデバイスに適したMicrosoft Remote Desktopアプリをインストールする
  2. アプリを起動し、「新しい接続を追加」などのオプションを選択
  3. 接続先のWindows11 PCのIPアドレスまたはコンピューター名を入力する
  4. 必要に応じて、接続名やユーザーアカウント情報を設定
  5. 「接続」をタップして、リモートデスクトップセッションを開始する

このプロセスにより、スマートフォンやタブレット、他のコンピューターから社内のWindows11PCにシームレスにアクセスできるようになります。

セキュリティを確保するため、信頼できるネットワーク上でのみ接続を行い、強力なパスワードを使用するのが望ましいです。

接続時のトラブルシューティング

リモートデスクトップ接続時に問題が発生した場合、所定の手順でトラブルシューティングを行う必要があります。

接続時のトラブルシューティングの手順は以下の通りです。

  1. Wi-Fiの信号強度や有線接続の状態を確認し、安定したネットワーク接続があることを確認する
  2. ファイアウォールの設定を確認し、リモートデスクトップ用のポート(通常は3389)が開放されていることを確認する
  3. ホスト側のPCが起動しており、リモートデスクトップが有効になっているか確認する

それでも解決しない場合は、Windowsのトラブルシューティングツールを使用するか、専門知識を持つシステム管理者に相談することをおすすめします。

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Windows11のリモートデスクトップの課題

リモートデスクトップは便利なツールですが、いくつかの課題も存在します。

ここでは、Windows11のリモートデスクトップの課題について解説します。

接続の安定性と速度

リモートデスクトップの最大の課題の一つは、接続の安定性と速度です。

インターネット回線の品質によっては、遅延や断続的な切断が発生する可能性があります。高解像度の画面や動画を扱う場合、大量のデータ転送が必要となり、パフォーマンスが低下することがあります。

この問題を軽減するには、安定した高速回線の使用や、画質設定の最適化が効果的です。

セキュリティリスクへの対応

リモートデスクトップは、不正アクセスやデータ漏洩などのセキュリティリスクが伴うため、適切な対策が必要です。

セキュリティリスクへの対策としては、強力なパスワードの使用や多要素認証の導入、暗号化通信の利用などが有効です。また、定期的なセキュリティアップデートの適用や、アクセスログの監視も忘れずに行いましょう。

VPNと組み合わせることで、さらに安全性を高めることができます。

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リモートデスクトップの代替ソリューション

リモートデスクトップ以外にも、リモートアクセスを実現する方法があります。

ここでは、リモートデスクトップの代替ソリューションを紹介します。

VDIを使用したリモートアクセス

VDI(Virtual Desktop Infrastructure)は、サーバー上に仮想デスクトップ環境を構築し、そこにリモートアクセスする方法です。

VDIは集中管理が可能かつセキュリティ面でも優れています。さらに、各ユーザーに最適化された環境を提供でき、リソースの効率的な利用も望めます。

ただし、初期投資や運用コストが高くなる傾向があるため、導入には慎重な検討が必要です。

VPNを使用したリモートアクセス

VPN(Virtual Private Network)は、インターネット上に仮想的な専用線を構築する技術です。

VPNを使用すれば、社内ネットワークに安全にアクセスできます。リモートデスクトップより比較的柔軟な利用が可能で、ローカルPCのリソースも活用できます。

ただし、セキュリティ設定や帯域幅の管理には注意が必要です。また、エンドポイントセキュリティの強化も重要となります。

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Windows11でリモートデスクトップを活用するなら『Splashtop Businessシリーズ』

Windows11でリモートデスクトップを導入するなら、『Splashtop Businessシリーズ』がおすすめです。

高性能かつ安全なリモートアクセスを提供し、IT知識やVPNがなくても簡単に導入できます。特別な機器や設備は不要で、会社と自宅にPCとインターネット接続環境があれば利用可能です。

さらに、業界屈指の低コストを実現しており、多くの個人・中小企業ユーザーに選ばれています。

まとめ

Windows11のリモートデスクトップは、場所を問わず柔軟な働き方を実現する便利なツールです。最新のセキュリティ機能や使いやすいインターフェース、クラウドとの統合など、多くのメリットがあります。

一方で、接続の安定性やセキュリティリスクなどの課題もあります。これらの課題に対しては、ネットワーク環境の最適化や多層的なセキュリティ対策が効果的です。また、VDIやVPNなどの代替ソリューションも検討した方がいい場合もあります。

スプラッシュトップ』が提供する『Splashtop  Businessシリーズ』は、会社と自宅にPCとインターネット接続環境があれば、すぐにリモートデスクトップを利用できるサービスです。

セキュリティリスクに対しても、通信は全てTLS/AES256⽅式で暗号化し、世界的に信頼性の⾼いAWS、GCP、OCIのリレーサーバーを介して⾏っているため、漏洩や盗聴を防ぎます。

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