こんにちは。スプラッシュトップ編集部です。
働き方改革の推進や世間の動向の変化により、リモートワークをする人が増えています。
リモートワークは職場以外の場所(自宅や出先など)で仕事をする新たな働き方であり、柔軟なライフスタイルや時間の有効活用に役立ちます。
一般企業で導入されているケースが多いですが、近年では歯医者をはじめとする医療機関で導入されるケースも少なくありません。
リモートワークでは、遠隔地から職場にあるパソコンを操作する「リモートデスクトップ」が利用されており、データを持ち出さずに仕事ができるため高い安全性が期待できます。
しかし、「リモートデスクトップはどのように活用する?」「リモートデスクトップのメリットは?」と考えている方もいるのではないでしょうか。
この記事では、歯科医院でのリモートデスクトップの活用方法をはじめ、リモートデスクトップのメリットや注意点などについて詳しく解説します。
目次
リモートデスクトップは歯医者でも活用されている!
近年では、リモートデスクトップを利用する歯医者が増えており、さまざまな場面で役立っています。
ここでは、歯科医院でのリモートデスクトップの活用方法を紹介します。
自宅とクリニックをつなぐ
リモートデスクトップを活用して、自宅とクリニックをつなぐことができます。自宅とクリニックをつなぐことで、以下のようなことが可能になります。
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自宅からレントゲンの閲覧
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自宅からレセコンの操作
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自宅から各種資料の閲覧・編集・保存
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自宅から各種システムの操作
- 自宅から歯科技工士へ指示出し など
リモートデスクトップを利用すれば、本来クリニック内のパソコンで直接行わなければならない操作を自宅からでも行えるようになります。
また、入れ歯や被せ物、詰め物や矯正器具などを歯科技工士に依頼する場合は、リモートデスクトップで歯科技工士の画面を見ながら指示を出したり自ら手を加えたりできるため、より精度の高い治療をすることが可能です。
クリニック内でつなぐ
クリニック内の端末をリモートデスクトップでつなぐことで、以下のようなことができるようになります。
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クリニック内に設置されているパソコンの操作
- 受付から直接デジタルレントゲンの準備
- 歯科用CAD・CAMシステムの操作 など
クリニック内でリモートデスクトップをつなげば、各エリアに設置されたパソコンにアクセスすることが可能であり、クリニック内を行ったり来たりせずとも次の患者の準備ができます。
また、受付からつながるようにしておけば、来院した患者の状態に応じてレントゲンの準備も即座に行えるため、業務の効率化につなげることも可能です。
クリニックとラボをつなぐ
クリニック内に歯科技工士がいない場合は、ラボに依頼して入れ歯や詰め物など、精密な成型が必要なアイテムを作成してもらうのが一般的です。
リモートデスクトップでクリニックとラボをつなぐことで、歯科技工士の画面を直接見ることができるため、デザインの確認や細かな指示ができます。
また、リモートデスクトップと併用してオンライン会議ツールを活用すれば、コミュニケーションを取りながらデザインの確認ができるため、より精度の高い治療につなげることが可能です。
目次へ戻るリモートデスクトップとは
リモートデスクトップとは、離れた場所にあるパソコンにインターネットを介してアクセスし、手元のパソコンやスマートフォン、タブレットなどで遠隔操作する技術です。
手元のデバイス(クライアント)にはアクセス先のパソコン(ホスト)のデスクトップ画面が表示され、ファイルの作成や編集、アプリケーションの実行など、普段と同じように操作して使用できます。
画面上で行われている操作や処理はすべてホストのパソコンが行うため、クライアント端末のスペックでは本来難しい作業も問題なく行うことが可能です。
リモートデスクトップの仕組み
リモートデスクトップでは、インターネット経由でアクセス先(ホスト)のデスクトップ画面とアクセス元(クライアント)のキーボード・マウスの入力情報をお互いに転送するというのが基本的な仕組みです。
クライアント側は、あくまでホストのパソコンの画面を映し出すことと、キーボード・マウスの入力情報を転送するだけの役割を担っています。
実際にアプリケーションの実行やファイルの保存などの処理を行っているのは、ホストのパソコンです。
そのため、クライアント側の端末はインターネットにアクセスできる性能とキーボード・マウスさえあればリモートデスクトップが利用できます。
VDIやリモートアクセスとの違い
リモートデスクトップと混同されやすいワードに「VDI」と「リモートアクセス」がありますが、いずれも異なるものです。
ここでは、VDIとリモートアクセスの違いを紹介します。
VDI
VDIとはVirtual Desktop Infrastructureの略であり、日本語で「仮想デスクトップ環境」を意味します。
社内ネットワークやサーバー上に仮想のデスクトップ環境を構築し、そこにアクセスすることで作業ができるという仕組みです。
遠隔地からデスクトップにアクセスするという意味ではリモートデスクトップと同じですが、リモートデスクトップはホストのパソコンに直接アクセスするのに対して、VDIは仮想化されたデスクトップにアクセスします。
リモートデスクトップでは1つのパソコンにアクセスするのが基本ですが、VDIでは各ユーザーに仮想マシンが割り当てられます。
リモートアクセス
リモートアクセスとは、インターネットを介して離れた場所から社内のパソコンやサーバーに接続して操作する行為を表す広義の概念です。
社内のパソコンにダイレクトにアクセスするリモートデスクトップや仮想デスクトップにアクセスするVDIのような特定の技術ではなく、あくまで遠隔地から社内のパソコンやデータにアクセスすることを表現する言葉に過ぎません。
そのため、リモートデスクトップもVDIも、どちらもリモートアクセスに該当します。
目次へ戻るリモートデスクトップを使うために必要なもの
リモートデスクトップは比較的簡単に導入できますが、準備しておく必要があるものもあります。
ここでは、リモートデスクトップを使うために必要なものを紹介します。
ホスト
ホストとは、リモートデスクトップを利用する際に「アクセス先」となる端末のことをいいます。
リモートデスクトップ利用時に行われる作業や処理はすべてホスト側のパソコンの性能やスペックに依存します。
そのため、ホスト側のパソコンに業務で使用するソフトウェアやそれを実行するための処理能力が十分に備わっていないと、正常にリモートデスクトップを利用することはできません。
クライアント
クライアントとは、リモートデスクトップを利用する際に手元で「操作する」端末のことをいいます。
たとえば、職場のパソコンがホストであれば、自宅や出先で使用するパソコンやスマートフォンなどがクライアントになります。
クライアント側の端末は、ホストのデスクトップを映し出すこととキーボード・マウスの入力情報をホストに転送することが主な役割です。
そのため、クライアント側の端末にアプリケーションを実行するための処理能力は必要なく、基本的にインターネットに接続できるものであれば使えます。
ネットワーク
それぞれ離れた場所にあるホストとクライアントの端末を結びつける役割を担っているのが、ネットワークです。
リモートデスクトップで行われるホスト側のデスクトップの映像の転送やクライアント側のキーボード・マウスの入力情報の転送は、ネットワークがなければ行うことができません。
リモートデスクトップ時に行う作業はホスト側の端末の性能に依存するという話をしましたが、ネットワークの速度や安定性も重要です。
ネットワークが遅かったり不安定だったりする場合は、情報の転送が上手くいかなかったり遅延が生じたりなど、スムーズに業務を遂行できない可能性があります。
目次へ戻る歯医者でリモートデスクトップを利用するメリット
リモートデスクトップは、歯医者にとってさまざまメリットをもたらします。
ここでは、歯医者でリモートデスクトップを利用するメリットを紹介します。
業務の効率化ができる
歯医者では受付やレントゲン、治療など、行う業務によってエリア分けされている場合が多く、先生がクリニック内を行ったり来たりすることも珍しくありません。
リモートデスクトップがあれば、先生が離れた場所にいても他のエリアのパソコンの操作や画面の閲覧ができるため、移動の手間を抑えられます。
また、入れ歯や詰め物を外部の歯科技工士に依頼する場合でも、技工士のパソコン画面を見ながらデザインの確認や指示出しもできるため、業務を効率化させることが可能です。
情報漏洩リスクが抑えられる
歯医者では、患者の名前や連絡先、治療歴など、重要な個人情報を扱っています。
離れた場所からパソコンを遠隔操作すると聞くと、情報漏洩のリスクが心配されますが、リモートデスクトップであればそのようなリスクは少ないです。
リモートデスクトップはホストのパソコンをクライアント端末で操作するような仕組みになっているため、データを持ち出す必要がありません。
編集・保存したデータはすべてホストのパソコン内に留まるため、外部に漏れるリスクは最小限です。
簡単に導入できる
歯医者では既に決まったシステムを運用しているケースが多く、新たなシステムを導入するのは手間と思う人もいるかもしれません。
リモートデスクトップは、基本的にソフトウェアのダウンロードだけで導入が完了するため、複雑な手続きや設定が必要ありません。
比較的簡単に導入できるため、リモートデスクトップを利用してみたいと思ったタイミングで使用できます。
目次へ戻る歯医者でリモートデスクトップを利用するときの注意点
リモートデスクトップは歯医者にさまざまなメリットをもたらしますが、注意点もあります。
ここでは、歯医者でリモートデスクトップを利用するときの注意点を紹介します。
システム導入にコストがかかる
リモートデスクトップのソフトやアプリのなかには無料で利用できるものもありますが、機能面やセキュリティ面が不十分な可能性があります。
安心・安全にリモートデスクトップを利用するのであれば、機能とセキュリティ対策が充実した有料のシステムを導入しなければなりません。
有料システムを利用する場合は月額もしくは年額の利用料金が発生するのが一般的であり、少なからずコストの負担が発生します。
接続先PCの電源を入れておく必要がある
リモートデスクトップは、ホストのパソコンにクライアント端末からアクセスして操作する性質上、利用する際はホスト側のパソコンの電源を入れておく必要があります。
クリニックが開いている日であれば、すべての端末の電源が入っているため、問題なくリモートデスクトップを使用することが可能です。
しかし、夜間や休日など、通常であればパソコンの電源を落としているタイミングでリモートデスクトップを利用する場合は、現地まで行ってホストの電源を入れるもしくは常に電源が入った状態を維持しなければなりません。
こんな時に遠隔で会社のPCを起動させることができれば非常に便利ですよね。そのための技術として”Wake On LAN (ウェイクオンラン)”があります。
セキュリティリスクがある
リモートデスクトップではデータの持ち出しをしないため、その他の遠隔操作手法と比べて比較的安全性は高いです。
しかし、ホストへのアクセスが許可されたクライアント端末をどこかに置き忘れたり盗まれたりした場合は、第三者にホスト内にある患者の個人情報を閲覧されたり流出させられたりする恐れがあります。
歯医者では多くの個人情報を扱っているため、リモートデスクトップを導入するのであれば端末の管理は徹底した方が良いでしょう。
目次へ戻る歯医者でリモートデスクトップを導入するなら『Splashtop』がおすすめ!
これから歯医者でリモートデスクトップを導入するのであれば、『Spalshtop』がおすすめです。
スプラッシュトップでは、初期費用0円で利用できるリモートデスクトップシステム『Splashtop Business』を提供しています。
特別な機器や設備は不要であり、クリニックと自宅にパソコンとインターネット接続環境があればすぐに利用することが可能です。
信頼性の高い暗号化通信を採用しているため、患者の重要な個人情報が外部に漏れたり第三者によって不正アクセスされるリスクを最小限に抑えています。
クリニックの規模や利用台数に応じて選べる柔軟なプランをご用意しているため、無理なくリモートデスクトップが利用できます。
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まとめ
一般企業で利用されるイメージがあるリモートデスクトップですが、近年では歯医者での利用事例も増えています。
リモートデスクトップは離れた場所からでもクリニック内のパソコンを操作できるため、業務効率と業務精度の向上が期待できます。
セキュリティ対策がしっかりしているシステムを選べば、患者の重要な個人情報が外部に漏れるリスクも最小限に抑えられるでしょう。
『Splashtop』では、初期費用0円で強固なセキュリティを備えたリモートデスクトップシステムを提供しています。
歯医者の業務を効率化させる便利な機能と用途に応じて選べる豊富なプランをご用意しているため、気になった方はぜひご相談ください。
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