スプラッシュトップ株式会社(以下、スプラッシュトップ)は2020年2月28日、株式会社NTTドコモの5G対応クラウド基盤「ドコモオープンイノベーションクラウド™」を用いて5G環境での画面転送サービスの実証実験を行いました。同実験では、スプラッシュトップ ビジネスを使用し、接続先PCと接続元PCを5G環境に接続後、フレームレート(fps)の最大値を測定しました。

フレームレートとは、1秒間の動画に記録できる静止画の枚数(コマ数)を指す数値です。パラパラ漫画と同様に、コマ数が多いほど、動画は滑らかに再生されます。

今回の実験内容は下記の通りです。

4G(LTE)環境下の実験結果

接続先PC: ドコモオープンイノベーションクラウド™内
接続元PC: LTE接続
最大フレーム数: 37fps

5G環境下の実験結果

接続先PC: ドコモオープンイノベーションクラウド™内
接続元PC: 5G接続
最大フレーム数: 60fps

ドコモオープンイノベーションクラウドで画面伝送の実証実験-最大値60フレームを実現-

インターネット経由でスプラッシュトップ サーバーにて認証後、ドコモオープンイノベーションクラウド™内に構築した接続先PCと5G接続した接続元PC間でpier to pier 通信を行うことにより、60fpsでの画面転送を実現しました。

ドコモオープンイノベーションクラウドで画面伝送の実証実験-最大値60フレームを実現-

一般的に、2D映画(フィルム)で、24fps、3D映画(フィルム)で48fps、テレビ映像で29.97fpsあれば、問題なく再生できると言われています。60fpsは、テレビやPCを利用するデータ容量の大きいゲームでも、表示が止まることなく滑らかに再生し、快適にプレイできる程度の数値です。

ドコモオープンイノベーションクラウドで画面伝送の実証実験-最大値60フレームを実現-

5Gの商用化に伴い、最も期待される分野の1つとして「映像伝送による遠隔支援」が挙げられていますが、これは、5G環境下で、従来以上のフレームレートを実現することで、リアルタイムで滑らかに再生される動画を他者と共有することが可能になると考えられるからです。

スプラッシュトップは、今後も5G対応サービスの商用化に向けて積極的に取り組んでいきます。

ドコモ様から以下のコメントを頂きました。

今回5GとLTEで実験を行い、もちろんLTEの結果(37fps)も素晴らしいものですが、5G環境では60fps達成という、さらに素晴らしい結果を出せたことを大変嬉しく思います。この結果を受けて、今後どのように5Gソリューションとして社会実装していくかがとても楽しみになりました。ドコモが所有するクラウドサービス「ドコモオープンイノベーションクラウド」と5G回線を組み合わせてソリューションを作るために、非常に参考になる実験結果なので、これらを活用し、世の中にとって役に立つ方法を考えていきたいです。

今後、5Gの社会実装の方向性として、「産業高度化」と「働き方改革」が求められていると感じています。「産業高度化」では、主に製造業・建設業・プラント業がターゲットになり、現場や製品の点検や施工管理といった面でのニーズにも対応できるでしょう。また、「働き方改革」文脈では、主に接客業に様々な形で貢献していけると思います。今後も、エンドユーザーまで想像しながら、お互いに知恵を出し合い、より良いソリューションの提供で社会に貢献していきましょう。

株式会社NTTドコモ 法人ビジネス本部 法人ビジネス戦略部長 本高 祥一

Splashtop Inc. アメリカ本社 プレリリース 2020/4/28



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